2013年9月28日土曜日

ニューヨークには既に秋が訪れていて、街行く人の服装もすっかり変わった。半袖半ズボンやキャミソールが、いつしか革ジャンやジャケットにマフラーまで。いよいよ本格的に寒い季節になるのかと思うと、しばらく常夏の香港に住んでいたせいか、ついつい身構えてしまう。


学校は相も変わらず学業が忙しく、課題の山と予習に追われている日々だ。これまでは自分のペースでのんびり解いていても時間が何とか足りていたが、量が増えた今は効率を上げないと間に合わない状況だ。

先日隣に座っているマレーシア出身でシカゴ大学に通っていた友達に聞いたところ、何とケースの予習時間はたったの30分とのこと。細かいメモや分析を片手に毎回発言しているのを横目で見て、さぞかし時間をかけているに違いないと思っていたのだが、見当違いだった(汗)。

どうやったらそんな短時間で予習できるのかと聞いたところ、「質問を読んでそれに必要な部分のみを読み取っているから」との単純明快な答え。が、慣れないとできない芸当なので、地道に訓練を積んで予習時間を短くしていきたい。


と、実は昨日、タキシードで身を固めてとあるイベントに参加してきた。「Global Citizen Awards」といって、その名の通りGlobal Citizenを讃えるイベントだ。ちなみに、僕がそれに選ばれて参加したわけではないことを予め断っておこう(笑)。

賞を得たのはポーランド首相、ヨルダンの王妃に加えて、指揮者の小澤征爾さんの3名。小澤さんはドクターストップで会場に姿を見せられなかったが、娘のセイラさんが煌びやかなドレスを身に纏い代わりに登壇していた。

僕はたまたまステージ目の前のテーブルで、更にその一番前に座っていたので、登壇者を目の前に見ながら会を楽しんだ。印象的だったのはラーニア王妃で、その美貌は勿論のこと、スピーチの一言一言が力強かった。シリアの問題や教育の重要性、それらに対する参加者の具体的な行動による援助を話していて、しなやかと言うよりも信念を持ったパワフルな女性というイメージを持った。

小澤さんはビデオクリップでの参加で、とても元気そうな姿で生き生きと感謝のメッセージを語っていた。ドイツやアメリカ、日本や中国と欧米亜を繋ぐ音楽活動が評価されての栄誉で、アメリカで奮闘中の(?)身としてとても良い刺激を頂いた。

その他にもウィットの利いたジョークを交えながら、外交の観点からGlobal Citizenについて語ったキッシンジャー氏や、現在アメリカ最年少知事であり、将来のアメリカのリーダーとして期待されるクリス・マーフィー氏のスピーチも楽しんだ。

同じテーブルに座っていた参加者も面白いメンバーだった。テックメディアのスタートアップ創業者や環境技術へ投資するファンドのCEO、ジャーナリスト、世界的な日本刀コレクションで有名な方や、現在大手ヘッジファンドで働く香港富豪の娘さん等々。普段学校に居ては会えない、バラエティに富んだ素敵な人達で、また会って話が出来ればと思っている。

久しぶりに再会した会長から「学内だけに留まらず学外で、ビジネスの枠に留まらず美術や音楽等に携わる人と交流すると良いのでは?」とアドバイスをもらったこともあり、NYの土地柄を生かして、今後交流の幅を徐々に広げていくとしよう。

参加者が参加者なだけに厳戒態勢の入り口。黒塗りの車が並んでいた。(ちなみに僕は普通に地下鉄にて移動(笑))

ワインを飲んでほろ酔いの中、会場からしばらく一人で夜の散策を。写真は夜のColumbus Circle。NYは細かいところを見ると古いし汚いが、こういうスケールの大きい美しさが街に溢れている。

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