2013年10月22日火曜日

4時間に及びマクロ経済の試験を終え、ようやくアカデミックで忙しかった秋学期前半が終わった。前半が終わったとは言え、容赦なく明日から秋学期後半の授業が始まるため、息抜きがてらカーネギーホールへ足を運びオーケストラの演奏を堪能してきた。

カーネギーホールはリンカーンセンターと並んでNYが誇る演奏ホールであり、そこに初めて足を運んだ僕はその空間に感動した。5階にまで及ぶ多数の席がなすスケールの大きさと、金の美しい装飾。とても綺麗な光景だ。

指揮者はAlan Takeshi Gilbertという日本とアメリカのハーフの方で、現在NYフィルハーモニックの音楽監督を務める有名な方らしい。不勉強ながら、一緒に行った友人から聞くまで知らなかった(汗)。オーケストラは、名門Julliardで学ぶ生徒にて構成されるJulliard Orchestraで、パッと面々を見た感じアジア人が大半を占めている印象だ。学生なので通常のオーケストラと比較して皆若い。

演奏は、バイオリンコンチェルトとシンフォニーの2部構成で、テストで疲れた頭と身をリフレッシュさせ、とても気持ち良い感覚を齎す素晴らしいものだった。ちょうど3年程前に、ロシアのサンクトペテルブルクにて、ウィーン交響楽団の演奏を聞いた時に感じた感覚を思い出した。全身が良い波長で包まれるような、気持ちの良い感覚だ。


話すは飛ぶが、「ビジネスマンとして最も大事にすべきものの一つは何か?」という問いの答えの一つは直感だと思っている。左脳を使って行う分析や論理も必要だし大事だが、それは多くの他の人が出来るので差別要因にはならない。ビジネススクールに行ったりコンサルティング経験があれば、似たような結論を導く訓練を施されるだろう。

一方で他の人にはない自分独自のものの一つが直感であり、往々にしてこの直感が瞬間的に導く(感じる?)判断が、後々振り返って良いものだったりする。先日読んだ本の一つに、「米国VCの重鎮の一人であるAlan Patricof氏は、投資判断で最も大切なものを直感と述べている。」といった記述があった。

直感とは単なる的外れな当て勘なのではなく、これまでの経験と知識が統合された瞬時の判断・感覚だというのが僕の理解だ。従って、頭でっかちにあれやこれやと本来必要ないことを考えるよりも正確な結論が導かれるのかもしれない。


話をオーケストラ演奏に戻すと、こういった素晴らしい音楽や美術に触れて自分の5感を解放することは、それ自体も豊かな経験で好きな一方、ビジネスで前進していくために重要な直感力を研ぎ澄ます意味でも大切なのではないかと思う。

ということで、以前買った小澤征爾さんのアルバムに加えて、新たにヴェートーベンのアルバムを買って頻繁に聞くことにした(笑)。



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