2014年1月2日木曜日

新年あけましておめでとう御座います!

NYは0度付近の相変わらずの寒さで、何と明日明後日とマイナス10度を下回る予想だ。これまで東京と香港、そしてアメリカのオレゴン州に住んできたが、マイナス10度は初めての体験。どれだけ寒いのか未知だ。実は来週から日本へ一時帰国するのだが、東京はあまり寒くないことを強く期待している。


さて、新年最初の投稿は「日本人MBAの就職環境」についてだ。以前の投稿で、アメリカ人MBAの就職活動の厳しさについて触れたが、翻って日本人MBAの就職はどうなのだろうか?(尚、今回は日本人が日本で就職する場合を対象とさせて頂きます。


一言で日本人MBAの日本における就職マーケットを表すと、「完全な売り手市場」と言える。つまり、企業側の供給が学生側の需要を大きく上回っている状況だ。

理由は学生側の需要が減ってきているからだと思う。

そもそも、日本人MBA数があまり多くない。所謂トップ校と呼ばれるMBAにおける日本人数は、一学年辺り多くて100人程度。(注:統計を取っていないので正確な数値ではないが、おおよそ。)需要側の母数全体がそもそも小さい。

そして、日本人MBAの約半数は社費である事実も見逃せない。社費の場合、派遣元がコンサル会社であれば通常は2年、日系金融や事業会社の場合は5年、MBA後に派遣元の会社で働かなければならないという決まりがあるようだ。従って、MBA後は派遣元へ戻ることとなる。(中には卒業後に派遣元の会社を辞めて転職される方もいるが、それは考慮に含まないこととする。)これで、上述した母数が半分になる。

更に、卒業後に日本国外で働く日本人MBAも少なくない。アメリカやロンドンから、香港やシンガポールまで、MBA卒業後に海外で働く道を選ぶ人も結構いる。職種は金融(世界銀行等の国際機関も含む)やコンサルから、事業会社更には起業まで多岐に渡る。MBA前も海外で働いていた人や英語に問題ない人が多いので、不思議ではない。

こうして考えてみると、日本におけるMBA生就職の枠を数十人の中での競争となる。全員が全員同じ会社や業界を目指すわけではないので、直接競合する人の数は更に減る。


一方、企業側の供給はどうなのだろうか。

MBAを採用している主な企業として、以下が挙げられる。主要投資銀行とコンサルティングでは1社当り3名程度採用する。下記の会社以外にも採用企業はあるので、それらを総計すると需要量を超えるだろう。

・外資系投資銀行(例:Goldman SachsやMorgan Stanley)
・外資系コンサルティング会社(例:MckinseyやBCG)
・日系コンサルティング会社(例:Dream Incubator)
・外資系テック会社(例:AmazonやGoogle)
・日系テック会社(例:楽天やYahoo Japan)
・外資系事業会社(例:Johnson & Johnson)
・日系事業会社(例:Uniqlo)


日本人のMBA同級生を見ると、サマーインターンの内定だけで3個以上もらっている人が結構居たりする。それだけ引く手数多な証拠だろう。この状況を他国出身の同級生に話すと、彼らは先ず驚きそして日本の就職環境を羨む。特に主なMBA採用企業における就職競争が厳しいアメリカ人や中国人からすれば、尚更だ。


が、この環境にうかうかしているべきではないだろう。というのも、学部生の就職と同様、MBA生の就職においても、企業側が日本人以外を採用し始めているからだ。例えば、楽天は昨年、約20名のサマーインターン生の内、日本人は2名だけだったと言う。

日本語を操れ、日本での就職活動に加われる中国人も少なくない。が、概して日本語が出来る彼らは流暢に英語も操れるので、優秀な人間が世界中から集まっているアメリカや税率の低い香港・シンガポール等で働く場合も多かったりするのだが。


最後に一言付け加えておくと、上述した通り、日本人MBA生の日本における競争環境はそれほど厳しくないと言える一方で、採用側の企業数も限られている。経営全般の知識を勉強し、他国の優秀な人材に刺激を受けてリーダーとしての自覚を持った若者を採用し、彼らに魅力的なチャンスを与えている日本の会社は少ないと言える。

僕はその理由の一つとして、マネジメント層に、MBA卒生のポテンシャルを見て、彼らを適切に配置できる人材が少ないことではないか?と考えている。

このトピックについてはまた別投稿で書くこととしよう。

賑わうPark Avenueにて。


バブル期に三菱地所が買収したことでも有名なRockfellar Center前にて。

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