春学期前半の授業も大詰め。明日が最後の授業で、明後日からテスト。そして、僕はジャパントリップの引率のため、木曜の午後から一時帰国する。ジャパントリップは準備からトリップ本番、書きたいことがあるので、また別枠で投稿することとしよう。
春学期前半は本当にあっという間だった。そもそも１ヶ月半弱しかなかったのだが、プロジェクト・授業・ソーシャル・旅行等々盛り沢山だったため、息つく暇もなく走ってきた感がある。
その中で、授業についての振り返りをしたいと思う。
この春学期前半で、クラスのメンバーと受講する必修科目は全て終わる。必修科目は退屈なものも少なくなかったのが正直なところだが（笑）、もうクラスのメンバーと一緒に授業を取れないのが少し悲しい。
お互いのキャラクターを理解しているため、ふとしたコメントでも笑いが起きるフレンドリーな雰囲気が好きであった。一方、インサイトのあるコメントも多く聞くことが出来、勉強にもなった。
それでは以下、各科目のコメントを書いてみたい。
Introduction to Venturing
以前投稿した科目。これは、春学期後半も続く科目なのだが、とても面白い。毎回議論するケースは、全てスタートアップ企業に関するもの。古い題材もあるが、そのエッセンスは現在にも十分当てはめることが出来る。教授は元起業家でユーモアがあり、授業中にくれるアドバイスはどれも実践的だ。
何より良いのが、ゲストスピーカーだ。教授のツテで、授業の後半に毎回スピーカーが来て話を聞ける。これまでは、エンジェル投資家、売上高1,000億円超の会社を複数起業している起業家、バンカーであればご存知であろうCapital IQファウンダー等々。豪華である。
自身のアイデアを、クラスを通して前に進めるプロジェクトもあり、優秀なメンバーの意見をもらいながら、地道にプランを練っているところだ。
Launching Social Venture
コロンビア卒業生で数少ない、成功した起業家が教授の授業。まだ卒業して10年未満だが、卒業後直ぐに興したソーシャル系の会社をExitし、現在学校で授業を持ちながらも、元NY市長のBloombergに見出されて、政府で働いている人だ。
授業では、エネルギッシュに「起業家とはアグレッシブであるべきだ！」というトーンで話をするため、少し敬遠していた（笑）。だが、一度機会があり対面で話してみると、地に足の着いた人であることが分かり、自分の印象が間違っていたことに気付いた。
シンプルではあるが、ビジネスプランやビジネスを前に進めて行く上で大事なポイント等を、しつこく何度も連呼してくれたので、それらが頭にインプットされた気がする。
取り扱うケースは、通常の利益追求の企業とNPOの中間にあるような、つまり利益を求めつつもソーシャルのインパクトをより重視する会社に関するものだ。僕がこれまで、あまり触れてこなかった分野であり、会社のあり方やミッションを考える上で勉強になった。
ただ、教授が本職の仕事でとても忙しく、全体のコーディネートがイマイチであったのが残念であった。
Operation Management
トヨタのカンバン方式やリーン生産を扱った授業。僅かであったがトヨタが取り上げられ賞賛され、日本人として誇らしかった。
製造業には元々興味があったし、学部でも似たようなことを勉強した。だが、5年超、全く違う金融の仕事をしていたため、知識が綺麗さっぱり頭の中から抜け落ちていたため（笑）、改めて基礎から勉強し直せて良かった。
常にどうやって現場に生かせるか考えながら授業を受けたため、（どれ位生かせるかは別として）高いモチベーションを維持できたと思う。
Marketing Innovation 2
教授はユーモアがありとても面白い人で良かったのだが、題材がつまらなかった。秋学期と同様、僕にとって最も評価の低い授業で、コロンビアがマーケティングに弱い点を改めて実感することとなった（笑）。
ビジネスプランを書き、それを授業で習った手法を使って発展させていくのだが、これがマーケティングの授業に相応しいのかも大いに疑問であった。
そもそも僕がマーケティング自体にあまり強い感心を抱いていないため、こう思ったのかもしれない。
今期は、良かった授業とそうでない授業がはっきり分かれていた。春学期後半は、自分の興味に応じて授業を選択したのだが、起業又はベンチャーキャピタルに関する授業は既に2年生で定員一杯であり、仕方なくコンサルティング関連の授業等を取った（笑）。教授の評価は高いので楽しみではあるが、果たしてどうなるか。多くの学びを得たいものだ。
以前バレエを観に足を運んだLincoln Centerにて。１階の地面に絵が描かれていて、美しかった。
夜のキャンパス。雪が積もるこの景色ももう少しで見れなくなる（!?）
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