2014年5月4日日曜日

ビジネススクール1年目の授業全てが終わり、現在テスト期間に入っている。僕は3つあるペーパー試験の内1つを昨日終え、あと残り2つの勉強をしているところだ。コロンビアは成績非公開のルールがあるため、試験結果については特段気にしていない一方、自分の学びのために授業を振り返っている。

テストと同時並行で、1年の終わりに伴う様々なイベントも実施されている。夜のパーティや昼のブランチ等だ。2年生とはこれで会えなくなってしまうので、とても寂しい。彼らと最後に言葉を交わす意味でも、出来るだけイベントには参加している。

今日の午後は、クラスの皆とのバーベキューだ。春学期後半になって必修科目が無くなったため、多くのクラスメイトとはあまり会う機会が無かった。アルゼンチン人がオーガナイズしたASAD(肉料理の意味)で、大量のジューシーな肉を頬張りビールを飲みつつ、夏のプラン等について皆と話して楽しい時間を過ごした。

まだテストが終わっていないのであまり実感が無いが、もうビジネススクール生活の半分が終わってしまったことが少し寂しい。特に春学期については、自分の生活スタイルや同級生との新密度が劇的に変化し、それに伴って毎日の充実度も大きく上がった。楽しい時間はあっという間に過ぎるもので、本当に「光陰矢の如し」、あっという間に今を迎えた気分だ。


さて、今回はクラスメートのサマーインターン先について、参考までに書いてみたい。(クラスメート全員の統計を取ったわけではなく、あくまで僕が個別に会話した内容をベースにした感覚値であることにご留意下さい。)

インターン先を大別すると以下のようになる。

・大手コンサルティングファーム(Mck、BCG、Bain、Booz、Deloitte等)
・大手IT企業(Google等)
・大手投資銀行(Goldman、Morgan Stanley等)
・ヘッジファンド
・ベンチャーキャピタル
・事業会社(LVMH等)
・大手アセットマネジメントファーム(Fidelity等)
・ブティック系Private Equity
・ソーシャルエンタープライズ
・起業準備


先ず圧倒的に多いのがコンサルティングファームだ。僕の感覚だと、70名中15名以上が該当する気がする。元々事業会社やブティックコンサル、スタートアップからPEで働いていた人まで、様々な職歴を持つ人がインターンする予定だ。

場所も様々で、アメリカ国内でもニューヨーク・ニュージャージーやアトランタ等多様で、アメリカ国外だとブラジル・ドバイ・ロンドン・中国・マレーシア等更に多様になる。

Mck、BCG、Bainのトップ3に加えて、BoozやDeloitteで働くメンバーも居る。日本でああまりプレゼンスが無いが、Deloitteはアメリカではプレゼンスがある。実は副会長がコロンビアMBA出身者であり、数週間前にCorporate Strategyのクラスでスピーチに来てくれた。トップにアラムナイが居ることもあり、コロンビア生が毎年相応数就職している模様だ。

昨今のMBA生の就職トレンドとして、投資銀行→コンサル・テック会社というものがある。リーマンショック以降大幅に規制が加わり、給料が減り、更に社会的地位も落ちた投資銀行は以前と比べると人気が全く無い。その減少分がコンサル会社やテック会社の増分になっている。

だが、大手IT企業のGoogleやAmazon等は、コンサル会社と比べると働き口が少なく競争が激しい模様だ。クラスに数名これらの会社でインターンするメンバーがいるが、最初からテック会社にフォーカスして、地道に就職活動をしていた感がある。


この他については、ニューヨークベースのヘッジファンドで働く人も数名いる。彼らはMBA前から投資銀行のトレーディングに従事していたり、ヘッジファンドで働いていたメンバーだ。ヘッジファンドについては正規の採用プロセスが存在しないため、人ベースでネットワーキングをし働き口を探す必要がある。更に、サマーインターンが正規採用に繋がらない場合が通常のため、サマー後も就職活動が続くのだろう。

変わりどころでは、スタートアップ準備に時間を注ぐメンバーもいる。彼らは学校のケースコンペ等で優勝して、少ないながらもシードマネーを調達し、この前開かれたニューヨークのスタートアップイベント等でもビジネスを売り込んでいた。冷たいコーヒーを会社向けに売っていくアイデアなのだが、ラーニングチームのメンバーがその内の一人なので、応援している。

コロンビアは成功したスタートアップが少ないと思っていたが、近年その数は確実に増えている。テックの会社もあるものの、ノンテックも多く、オーガニック食品や環境ビジネスといったものが有る。クラスメートの会社も数年後にその中の一つに入るのかもしれない。


翻って僕はどうするかと言うと、1ヶ月半程東京のとあるPEファームにお世話になり、その後おそらくシンガポールで働き(まだ未定)、中国と東京でファミリービジネスの手伝いをする予定である。加えて、スタートアップのアイデアも様々な人と話す中で煮詰めていこうと計画している。

これと同時に、前回記述したように、イスラエルやギリシャ、香港と台湾、そしてもしかしたらロシアにも行くかもしれない。1年目が終わるのはとても悲しいが、夏休みも盛り沢山なので、今からとても楽しみだ。キャリア面で充実した時間を過ごす一方、旅行を通して訪問先の国をより深く理解し、一緒に行くこれまであまり関わりの無い同級生と仲良くなり、彼らのこともより深く理解できればと思う。


おっと、そろそろテスト勉強に戻ることとしよう。なにせ学生は勉強が最もベースにあるのだから。

とある訪問者と訪れたEmpire State Buildingの最上階からの眺め。天気も良く美しい眺めだった。来年もまたこの街に帰ってくるのが楽しみだ。

今まであまりなじみが無かったが、NBAのNETZのプレーオフのゲームを観にブルックリンへ足を運んだ。エンターテイメントに富んでおり楽しく、良い時間だった。

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