2015年4月6日月曜日

MBA生活も残すところ1ヶ月強。本当にあっという間に過ぎてしまう期間だ。

春休み以降は、FormalなイベントであるSpring Gala、同級生約500名が参加すると聞いているプエルトリコ卒業旅行、5月頭に1週間かけて行われるDisorientation(Orientationの逆の意味。要はパーティをして盛大に卒業を迎える期間)等、残り僅かなイベントについて、同級生と話す機会が多い。最後に来てお金がかかるイベントが多いのが悩みの種だが、皆最後だからという理由付けで参加するようだ笑。


さて、前回の続きで、インド訪問記の続編を綴ろうと思う。これまで参加した幾つかの素晴らしい旅行後もそうだったが、旅行中に感じたインスピレーションをその後の日常生活で生かす/維持するのは難しい。それは今回のインド訪問も同様で、訪問中に感じた強い感動が、いつしか昔のことになっているのが少し悲しい。

一方、今回は知識やノウハウとしての学びがあったため、それは訪問後も生かせている感じだ。是非継続したい。


インド訪問中にあった3つ目のモジュールは、「NGOが運営する現地学校の訪問」だ。一部公共学校の教育水準が低いのと、学校の数が不十分である問題を克服するために設立された、デリー郊外にあるNGO学校を訪問した。

ここでは大凡5-15歳までの子供が学んでいる学校で、特徴としては相応の割合の先生が、高学年の学生であることだ。つまり、本学校で幼い頃に学んだ学生が、その恩返しとして自らが高学年になった時点で、先生になるのだ。素晴らしいシステムだと思った。

午前中に学校を一通り回ったのだが、3階建ての本校舎の他に、町の民家を利用して幾つかのサブ校舎があった。男女別々で教えられており、1クラス大体20名程度の規模だ。数学、英語、美術、音楽等が教えられていた。

僕が最も心を打たれたのは、子供達の無垢で幸せそうな笑顔だ。

僕達は、1時間程、MBA生4名の各チームが授業をする機会がもらった。我がチームは、一人が黒板に絵を描き、それが何かクラスメートが英語で当て、最後にその綴りを黒板に書き、皆で発音するというゲームをした。見事何かを言い当てた子供や、絵を描いてくれた子供とは、毎回僕達4名がハイファイブをし、ハグをして讃えた。それに対して皆嬉しそうに笑って反応してくれるのだ。

経済的には豊かなはずのマンハッタンに住む人達にはあまり見られないような、本当に純粋で素敵な笑顔ばかりなのだ。そんな笑顔を見ていると僕は満たされた気持ちになり、僕は「自分にとって一体何が幸せなのだろう?」と考えてしまった。


印象的だったのは、オブザーバーとして参加していたリーダーシップ研究をしている、元Wall Streetのトレーダーであったインド人のコメントだ。彼は、「これまで意味が見出せない金儲けに精を出していたが、インドでNGO活動等に関わり、自分が何故今までこういう事業に関わってこなかったのか?と自問してしまった。」と言っていた。

僕は意味が見出せないビジネスはしてこなかったが、彼がどんなことを感じていて、何を言いたいのかよく分かった。


「僕はどんな人と会っているのが、どんなことをしているのが、どんな場面に遭遇しているのが、どういう場所にいることが幸せなのか?経済的な成功や社会的な地位・認知度は?家族や友人との関係は?どれだけ他人の助けになれているのか?」


様々な疑問を自分に問いつつ、NGO学校の訪問を終えた僕達は、バスへ乗って滞在しているホテルへの長い帰路へ着いたのだった。


NGO学校の美術の授業にて。皆上手に絵を描いていた。

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